臨海殿 慶州
慶州から安東へ行く途中、小さな村落があった。車から降りてみると、うすぼんやりとした空気が漂い、土と藁の懐かしい匂いもする。それに誘われて村道を歩いてみた。農家の子供たちが草入れを肩から吊し、家の手伝いをしていた。田圃では赤牛が犂(すき)を引いて田を耕している。
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慶州の石塔
半年ぶりに済州島を訪れた。予約した時間に運転手がやってきた。予約した時間に運転手がやつてきた。島の東端の城山(ソンサン)には、海女が200人ぐらい働いている。朝早くから夕方まで、彼女たちは水深約重数メートルまで潜って海産物を取ってくる。海岸近くに住む女性たちは、ほとんどが海女の経験があると聞く。
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天王門(慶尚南道)
韓国の古寺巡礼をしていたところ、歪んだ松の自然木の柱に藁葺き屋根を載せた高床式の見張り台、ウォントマックが田園風景の中にポッンポッンと建っていた。その中では、パジ(下衣)・チョゴリ(上衣)の古老たちが、いつもゴロンと昼寝をしたり、花札や碁、将棋を楽しみながら日がくれるまで座していた。
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遊戯 釜山
この前まで、タバン(茶房)の窓から覗いた龍頭山にそびえる釜山タワーが、ノッポなビルの出現で消えてしまった。シジャン(市場)裏が、いつのまにかスッキリしたものだと思っていたら、油で汚れたプルコギ(焼肉)屋街がなくなっていた。
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竜王祭 珍島
太白(テベク)山脈が南北に連なる険しい山岳地帯を切り開いた高速道路を、一路江陵市に向けて車は走った。道が車嶺(チャリョン)山脈に交わるあたりから、渓谷に立ち並んだモミの巨木群が激しい吹雪に揺れ動いていた。
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