NHKテレビ ハングル講座

1990.04→1991.03

水原の民俗村 1990年4月開講



慶州市から田舎道を北へ向かって約1時間車を走らせたところに、良洞(ヤンドン)の民俗村がある。夕陽に照らし出された田園の小高い山の中腹に藁葺き屋根が点在し、いちばん高いところには立派な瓦屋根の両班(ヤンバン:高麗・李氏朝鮮時代に文武両官に任ぜられた特権階級)の家があった。


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梵魚寺 慶尚南道



旧暦の5月5日(取材の年は6月15日)、江陵市で端午祭が行われる。これは、災害を防止し、農業には豊作をもたらすという霊験あらたかなお祭りである。南大川の土手から州にかけての数百メートルにおよぶ距離に、見世物小屋、大道芸人・屋台などが並ぶ。私は群衆の熱気によろけながらも、その人波にまぎれこんだ。


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天地淵瀑布 済州島



陽がまだ昇らない釜山の漁港に数隻の小舟が横付けされると、露天商の女たちが、大きなお尻でバランスをとりながら橋桁を渡り、舟に乗り込む。陽が昇り、買物客が大道に繰り出すころには、地べたに敷いた坂の上に先ほど舟で仕入れたばかりの魚や貝を所狭しと並べ、必死の形相で客を呼び込む。


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良洞民俗村の両班 慶州



南原に市が立つ日、石皿店前の路上に亀が甲羅干しをしているように見える大きな石臼が、数個ほったらかしにされていた。どうやら飼葉桶のようなものらしい。それは悠々たるおおらかな形をしていた。どんなところで、どんな人々によって作られたものだろう。


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水原の民俗村




1973年の冬、海印寺を訪れた。延々と続く山路を登っていくと一柱門があり、その門をくぐると新羅時代の面影を残す寺院がひろがる。山の麓にひっそりと佇むこのお寺は、自然の中にうまく調和して、その美しさを一層深めていた。


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