石切の村人
どうやら飼葉桶のようなものらしい。それは悠々たるおおらかな形をしていた。
どんなところで、どんな人々によって作られたものだろう。
石切の村
その石臼は、市場から数キロ離れた、自然がすっぽり包まれた小さな集落で作られていた。丸石を横積みにした塀、こんもりとした藁葺き屋根の牛小屋……。
牛小屋
石職人は畑仕事のない冬の間に山に登り石を切る。簡素な道具を使いこなし、出来上がった臼を一つずつ背中にしょって山を降りる。
痩せたこの石職人の、どこからそんなエネルギーが沸き出てくるのかと不思議だった。
風土と素材と製作が一体となったとき、その作品は人の心をうつ。
石切職人
痩せたこの石職人の、どこからそんなエネルギーが沸き出てくるのかと不思議だった。
風土と素材と製作が一体となったとき、その作品は人の心をうつ。