修行僧
自然木をそのまま生かした梯子段が、米蔵に寄り添うように立て掛けられている。大雄殿、僧房などの屋根瓦は緩やかな弧を描き、ふっくらとした支柱は優しい。
米蔵の梯子
寺の随所から、李朝時代の面影が漂ってくる。修行僧たちは、朝早くから勉学に勤しむ。極楽庵では、僧侶が座禅をしていた。
極楽庵
道案内の老僧は、草木を押し分けながら、仙人のように軽やかな足取りで山を登っていく。うっそうとした木々の隙間から、徐々に寺の全景が浮かび上がってきた。老僧が「そこの大きな石によじ登れ」と言った。
その場所は、老僧しか知らない秘密の展望台だった。
旅人の目に、寺の風景がより鮮明に美しく映った。
石塔